略称:A4-3Rb委 2004.07~
By 資
〓バインダー【3穴】リングファイル〓
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文房具@2ch掲示板
3穴は素敵 |
来たれ同志!
3穴バインダー主義同盟――苛烈派
[A4]3穴リングバインダー普及振興推進委員会(A4-3Rb委)分室
http://tasuku.ameblo.jp/
当委員会推奨(暫定)国産[A4]3穴リングバインダー
ライオン事務器 3穴バインダー RF-330P , RF-331P
当委員会推奨(暫定)国産3穴パンチ
PLUS ペーパーパンチ(3穴) PU-300LE
3穴の規格
日本ファイル・バインダー協会↓(File & Binder Association Japan)の定めるFBA規格に依れば穴間(穴の中心から穴の中心まで)は108mmとされて居ます。
同じ3穴で70mmという規格も用意されて居ます。一般的な4穴の穴間は80mmです。2穴と多穴(穴間が9.5mm)に関しては、それぞれ”JIS S 6041(事務用あなあけ器)”、”JIS Z 8303(帳票設計基準)”として日本工業規格(JIS)に規定されて居ます。綴じ具の呼称について、FBAではバインダーを「おおむね未記録のとじ穴のある用紙(ルーズリーフ↓・帳票など)をそう入し、記録できる、とじ具付き表紙」と定義し、FBA統一名称のひとつとして「リングバインダー」を用いて居ます。
参考:キングジム社のカタログよりFBA規格について(PDF)
バインディングとファイリング
バインダーの最大の利点は並べ替えや追加・削除の容易な加除式ということでしょう。学生生活に代表される板書やノートとしての用法からも非常に有効な機能です。
しかし、学生を中心に最も普及して居ると想われるB5判26穴のバインダーで困るのはA4判の紙の扱いです。仕方無しに二つ折りにしてクリアポケットに収めたり、別にファイル、フォルダを用意したり……。殊に近年では日本においても文書のフォーマットはA4判がスタンダードとなりました↓。
ノートをとる、書き込むという他に、バインダーに必要な機能には、ファイリングという観点が在ります。
あまた在るファイリングの有用を説く書籍には、日本におけるファイリング軽視の伝統(?)を嘆くものが多く見受けられますが、個人的にも大きく肯うところです。このリングバインダーの仕組みはアメリカからもたらされたもののようですが、紐綴じの伝統からか、日本ではまず2穴として応用(?)されてしまったようです。2穴と多穴(穴間が9.5mm)としてJIS化された経緯はそれぞれ異なるのでしょうが、多穴方式(帳票設計基準)が少なくともパーソナルユースとしてのファイリングに適して居ないということは断言出来ます。
2穴については言わずもがな、スコブル不安定でリングバインダーには極めて不向きです。パンチ
ファイリングの観点からは、バインダー本体と一対の存在として穴あけパンチが無ければ、機能は半減して仕舞います。2穴リングバインダーの不幸な隆盛は、2穴パンチが広く普及して居たからとも説明されるかも知れません。繰り返しになりますが、リングバインダーにおいては先ず強度の面で2穴には向きません。
A5判20穴・B5判26穴・A4判30穴等の穴間9.5mmの多穴方式については、その強度は十分ですが、廉価簡便なパンチがなかなか在りません。
アメリカの良き(?)伝統、レターサイズ
3穴リングファイルの生地アメリカではその判型が、なんと圧倒的にレターサイズ用なのです。バインダー以前にあらゆるドキュメントの基本がレターサイズです(参考:巣窟日誌: レターサイズ:あるいはアメリカの陰謀)。
学校のノートも配布物も、請求書もビジネス文書もほとんど全てがレターサイズ。アメリカ国内に限れば全く不自由なくむしろ理想的というか、統一という点からは羨ましく感じます。しかし、A4の文書が綴じられない! 天地が微妙に短くてハミ出て仕舞います。また多くのタイプの金具ではレバーが干渉してリフィル等を傷つけて仕舞います。
ISOによって文書の判型はA4が国際規格となって久しいはづですが(↓採択年を失念)、未だに文字通り圧倒的なレターサイズ優位は変わって居ないようです。
4穴
最近ではA4判の4穴リングバインダーが登場してきました。利点として喧伝されて居るのは2穴との互換性と2穴パンチの応用が効くという2点でしょう。
2穴との互換性は穴間が80mmと同じ為に、4穴を穿った用紙を、2穴のファイルで綴じられると。あまり意味が無いですよね。
2穴パンチの応用は一見魅力的ですが、ゲージ(見当)付きのものは一般的ではありませんし、A4の用紙にしか適用できないので、B5判等を綴じる場合にはそのままでは効きません(ゲージ(見当)付きの2穴パンチを用いて、用紙を二つ折りにすれば可能ですが)。参考:(PLUS) ライツパンチ(4穴) No.5022 \4,410
3穴を推す根拠
ファイリングの要としてのパンチが、多穴・4穴に比べて安価である点は見逃せません。上に挙げたPU-300LEは穿孔能力が約15枚で本体価格\3,000。B5もA4もレターサイズも、ザクザクと穴あけが出来ます。少し重いのが玉に瑕ですが。
被ファイル物の強度から観て必要最低限の穴数である3穴は、当然バインダーも軽くなりますし、比較的リングが邪魔になりません。ノートとしてバインダーに綴じたまま書き込むことは、アメリカなどでは一般的ではないようですが、そういった使い方にも向いて居ると想います。
”判型以外の”アメリカの伝統が最大の拠り所であるかも知れません。穴あけパンチは現地では多種多様なものがとても安く販売されて居ます。
希望的観測ではありますが、仮にアメリカの(紙を用いるという元来の意味で)用紙が国際規格のA4判へシフトするならば、楽しみです。モノの本における3穴
市浦潤『文房具 知識と使いこなし』新潮文庫1986 ISBN:410148001X
●三穴バインダー(122頁〜)中公文庫編集部『文房具の研究(2) 夢を創る小道具たち』中公文庫1996 ISBN:4122027497
アメリカ文具で育った僕にとって3穴バインダーは分類の王様だ 東理夫さん(78頁〜)WEB上ではコチラ
レターサイズ・リングバインダーの有効利用
カラフルな輸入物が\500位から安く手に入るアメリカ製3穴リングバインダー。現地で纏め買いすれば$1もしないんですってよ奥様、的に安いのですが、これらも使い方次第では役に立ちます。
ファイリングというよりも、簡易製本の一方法としての捉え方です(Bindingには製本様式の意味もあります)。
たとえば閲覧の要のある、PCのある程度完結した文書一式をレターサイズで出力してしまうとか。巣窟日誌によればレターサイズ判の印刷用紙は手に入りにくいようですが。
日本ファイルバインダー協会
こちらなどに依れば会長は田中経久氏(リヒト)。
第39回通常総会(2003年10月)には31社が出席。
WEBサイトは無い催ひ。”東京ファイルバインダー協会”もあるさうな。
ルーズリーフ
正しくは”ルースリーフ”であると板坂元氏がその著書、
『文房具が好きな人の本』(日本実業出版社
1989年)
にて憤慨されて居ます。
A4判
国際標準化機構(ISO)で国際規格化。
実はA列の呼称はドイツ工業規格(DIN)に依る。
当然B列は海外に無い、日本独自の規格。
日本の官庁では、 引用元
>92年11月の各省庁事務連絡会議の申合せ
(「行政文書の用紙規格 のA判化に係る実施方針について」)に基づき、
>93年4月から行政文書のA判化を計画的に推進し、
>97年には、行政文書の100%がA判化したとしています。
旧アドレス : http://www.geocities.com/chikuma162/3-ring_binder.htm
20110110移植